NO.10440196
文系ってどうよ?
-
116 名前:112:2005/05/14 02:34
-
>>115
いい指摘をしてきましたね。
法学部の大先輩に昔聞いたのですが、蒲島先生
http://politics.j.u-tokyo.ac.jp/
が呼ばれる前までは、東大法学部の政治学といえば、ほとんど
歴史と哲学だけだったそうです。
私は蒲島先生の講義を受けたので、数的処理の重要性というのも
認識している(講義のなかで、自分の中の『常識』がひっくり返った
こともあった)んだけれども、一方で限界も感じる。
それは蒲島先生自身認識しているんじゃないでしょうか。政治なる
ものを純粋に定量分析なんてできるはずもない。ただ、定性分析
だけでは「思い込みの学問」になる危険性があるというだけで。
要するにバランスの問題なんじゃないかしら。例えば、
比較優位の原理は理論的に妥当だと思うけれど、それをそのまま
完全に現実に適用するのは妥当ではない。なぜなら、例えば比較優位
の原理によると日本の農業はほぼ放棄しなければならない。
それは食料安全保障という観点からも不適切だし、
農業という生業を奪われた労働力がそのまま別の産業に吸収される、
などというのは空理空論でしかないでしょう?
(いままで鍬を握っていた人間が、いきなりIT産業に転職できる
わけがない、ということ)